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これからのIT基盤の進むべき方向性

 

 

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 ここ数年、「クラウド」や「ビッグデータ」といったITトレンドが注目を集めています。またシステムの脆弱性を狙い不正侵入や改ざんなどのサイバー攻撃も多発しています。

こうしたITの潮流をふまえながら、IT基盤を構築する場合、どういった点に着目すればよいのでしょうか。

必要とされる3つの要件

 基幹系インフラの場合、業務やサービスを確実に遂行できる仕組みを構築することが大前提となります。これまでは障害発生時にも業務やサービスを停止させない高い可用性を有することが第一の要件でしたが、今後は可用性に加え、ビッグデータを活用し経営に関わるデータや業務を高速に分析処理できる高い性能、クラウド基盤にも対応するセキュアな「仮想化機能」の3つが重要だと考えています。

 

基幹システムに不可欠な「高可用性」

 「可用性」は、基幹系インフラを構築する際の最も重要な要件と言えます。業種業界を問わず、企業にとって重要な基幹系システム、例えば、ERPシステムや統合データベースの実行基盤などのミッションクリティカルなシステムインフラは、障害発生時でも業務やサービスが停止しないよう、高い可用性と耐障害性が必要です。

 

◆高可用性に関する事例◆

一般社団法人 共同通信社による「調査集計システム」

同システムは、国政選挙の際の投票所の出口調査や世論調査、期日前出口調査の結果を集計し、選挙速報として新聞社やテレビ局などの加盟・契約社に配信するシステムです。ライトウェルが開発を担当し、2010年7月の第22回参議院議員選挙から運用を開始しています。国政選挙においては、情報配信の正確さはもとより、スピードとデータ量においても極めて高いレベルが要求されます。高い安定性を維持しながら集計・帳票作成時間を大幅に短縮し、より多くの情報をより早く配信することを可能にました。

 

ビッグデータ基盤に適した「高速性能」

  今後は、基幹系システムに蓄積された膨大な情報を活用できるビッグデータ分析の処理能力が基幹系インフラにも求められてきます。すでに世界中で毎日250万テラバイトのデータが創出されています。その80%は非構造化データであり、分析にはハイパフォーマンスな性能が必要です。多数のトランザクションを同時に処理したり、外部のアクセラレーターと直接データをやりとりすることができれば、ビッグデータをこれまでよりも高速で処理できるようになります。

 

クラウド基盤に対応する高セキュアな「仮想化機能」

 IAサーバーでクラウド基盤を構築する場合、VMwareやWindows Hyper-V、Linux KVMなど仮想化機能を提供するハイパーバイザーを導入する必要があります。これらは脆弱性がたびたび報告されており、それが悪用された場合にホストOS上のファイルを削除されたり、DoS(サービス運用妨害)攻撃を受けたり、任意のコードを実行されたりする危険性があります。特に基幹系システムに格納されているデータは企業経営の根幹をなす重要なデータであるため、高いセキュリティを確保しなくてはなりません。

 

3つの要件を満たすことができる、IBM Power Systems

IBMのPOWERプロセッサを搭載したIBM Power Systemsは、IBMのUNIXオペレーティングシステム「AIX」をはじめ、IBM i、Linux(Red Hat Enterprise Linux for IBM POWER、SUSE Linux Enterprise Server for IBM POWER)で稼働します。メインフレーム譲りの高い可用性と耐障害性の高さから、企業にとって重要な基幹系システムに広く使われています。

 

 2014年4月に発表された最新プロセッサ「POWER8」では、ビッグデータを効率良く処理するためにマルチスレッド性能が大幅に強化され、1チップに最大12コアが内蔵可能でコアごとに最大8スレッド、つまり最大96スレッドを同時に実行できるようになりました。それに合わせ、メモリ周辺も大幅に機能強化されています。L1、L2キャッシュは倍の容量となり、L4キャッシュと呼ばれる新しいメモリバッファも実装。メモリ帯域幅は230GB/sまで引き上げられています。さらにI/O帯域幅も従来比で約3.2倍まで高められました。IBMの社内テストでは、x86アーキテクチャの最新IAサーバーと比較して約50倍もの処理速度を達成しており、ビッグデータ分析で特に威力を発揮しています。

 

PowerSystemsの特徴図

 

 また、Power Systemsのファームウェアには仮想化機能「PowerVM」があらかじめ組み込まれており、エンタープライズクラスのサービス品質を確保したクラウド環境が構築できます。PowerVMはもともとメインフレーム向けに開発されたハイパーバイザーをベースに、POWERプロセッサ向けに拡張された仮想化機能です。物理CPU1個を10分割して最小0.1個単位でLPAR(論理パーティショニング)へ割り当てることができる機能、LPARを再起動することなくシステムを実行したままプロセッサ、メモリ、I/Oアダプターを追加・削除・移動する機能、ネットワークアダプターやディスクドライブなどを仮想化する機能など、先進的な機能を豊富に備えています。さらに、PowerVMは、1つのVM(仮想マシン)に対してCPUとメモリを無制限に割り付けられます。同一のPower SystemsにAIX、IBM i、Linuxを共存させたクラウド環境も、基幹系システムでは有用です。

 PowerVMが組み込まれたPower Systemsは、セキュリティ対策面でもクラウド基盤に最適と言えます。IAサーバーで一般的なVMwareやHyper-Vなどのハイパーバイザーは、脆弱性がたびたび報告されていますが、PowerVMではこれまでの脆弱性報告がゼロで、セキュリティ面の信頼性は万全と言えるでしょう。

 

Powerの高度なセキュリティ機能

 

Power Systemsにおけるライトウェルの実績

 当社は、基幹系システムでは親会社である住友重機工業をはじめ、金融機関や製造業企業向けに20年以上にわたりPower Systemsを導入してきました。最新のPower Systemsはコスト面でもIAサーバーに近づくほど安価になりつつあります。企業内のLinux統合をはじめとするプライベートクラウド環境におけるインフラとしてはもちろんのこと、PaaSやSaaSなどのクラウドサービス事業を展開するサービスプロバイダー様に対しても、Power Systemsをおすすめいたします。

 

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