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株式会社オリエントコーポレーション

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オリエントコーポレーションは、基幹系システムのBCP対策の一環として、外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」を導入されました。導入の経緯と効果について、株式会社オリエントコーポレーション 事務グループ 事務部、課長 髙橋克己氏、上席推進役 佐藤洋介氏、課長代理 川原聡子さんにお話を伺いました。

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もくじ

1.BCP対策の一環として「SKY-CI-Net」を導入
2.20年以上の信頼と実績、要望等への対応力からライトウェルを選択
3.開発途中での機能追加にもスムーズに対応
4.BCP対策でも、審査に時間をさける体制を構築
5.さらなる機能追加も検討中

BCP対策の一環として「SKY-CI-Net」を導入

オリエントコーポレーションでは、外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」をどの様にお使いですか。

オリエントコーポレーションでは、外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」をBCP対策の一環として導入しました。
基幹系システムが停止した際、受付・与信業務を「SKY-CI-Net」を通じて行うという運用をBCP対策として整備しています。


「SKY-CI-Net」導入以前のBCP対策では、受付・与信業務はどのような運用だったのでしょうか。

基幹系システムが停止した際、受付・与信業務を円滑に進めるため、専用端末100台を支店に配置し、指定信用情報機関からの照会サービスを受けられるようにしていました。
幸いなことに専用端末を使用する機会はありませんでしたが、半年に1回のBCPの訓練では、普段使用していないことが逆にデメリットとなって現れていました。

  髙橋克己氏

「BCP対策を見直した結果、SKY-CI-Netを導入しました」と髙橋克己氏

使用していないデメリットとは、どういうことでしょうか。

半年に1度、BCP対策の一環として訓練を行うのですが、その中で実際に専用端末を使用する訓練があります。ところが使用する機会がなかったがために、実際に起動しようとしたら端末が起動しなかった、起動したけれどもうまくアクセスできない、結果を出力するためのプリンタに不具合があった、など端末やプリンタの不具合などが見つかるケースがありました。さらに専用端末のため、利用者がパスワードの更新をまめにしていない、という課題も発生していました。
また、専用端末には回線コストもかかっており、基本料金だけでも結構なコストがかかっていることもわかりました。


とはいえ、実際にBCP対策として運用されることがなかったのは幸いでしたが、このままではBCP対策としては不十分ではないか、ということから新たなBCP対策としての受付・与信業務システムを構築することを検討し始めました。

20年以上の信頼と実績、要望等への対応力からライトウェルを選択

BCP対策としての受付・与信業務システムはどの様なかたちで検討されたのですか。

社内で受付・与信業務システムの構築ができないか、指定信用情報機関照会に対応したシステムやサービスがないか、さらにパッケージとして扱っている会社はないか、などを検討しました。
自社構築による見積りもしましたが、数千万円単位で開発コストがかかることもわかりました。


当初はライトウェルの外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」の存在は知らなかったのですが、BCP対策に取り組んでいることを聞きつけた関係部から、ライトウェルを紹介されました。


結局、下記の5つの選択肢から検討を行い、最終的に「SKY-CI-Net」の導入を決めました。 

  佐藤洋介氏

「コストだけでなく、長年の信頼と実績で選択しました」と佐藤洋介氏

検討した選択肢
1.自社で新たな受付・与信業務システムを構築
2.従来通り、インフラ・運用を再整備して専用端末を継続利用
3.指定信用情報機関に代替サービスがないか相談
4.当社の業務要件を満たしてくれるソフトハウスによる新規構築
5.ライトウェルの外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」の利用

 

ライトウェルの外部信用情報照会パッケージ「SKY-CI-Net」を選択された理由をお教えください。

今回はできるだけ予算、期間をかけずに、新たなBCP対策として、法を遵守し正確かつスピーディな受付・与信業務システムの構築が大目標でしたので、これらを総合的な観点から「SKY-CI-Net」を選択しました。


こういうと単にコストがかからない方法を選択したように思われるかもしれませんが、ライトウェルには20年間以上にわたり、弊社与信部のスコアリングモデル作成ツールのサポートをしていただいています。つまり、弊社の業務内容や専門用語についても十分な知識があり、積み重ねてきた実績と迅速な対応能力を有することから、ライトウェルの「SKY-CI-Net」を選択したのです。

開発途中での機能追加にもスムーズに対応

「SKY-CI-Net」の導入プロセスをお教えください。

「SKY-CI-Net」外部信用情報照会と簡易審査システムがセットなったパッケージですが、当初はBCP対策としての導入を進めていましたので、最低限の機能に絞ったかたちで要件を定義し、導入にあたっての開発を進めていきました。


最低限の機能で、ということで要件調整を済ませ、開発を進めて、関係部署に対してプレゼンテーションを行ったところ、今後、基幹システムのシステムメンテナンスの際に本番業務として使用できるよう、割賦販売法の改正によって義務づけられた、支払可能見込額の調査まで行えるようにしたらどうか、という意見が出されました。
検討した結果、「SKY-CI-Net」で支払可能見込額の調査を行える機能まで盛り込むこととし、当初予定していた開発工期に1カ月程度延長する形で、機能を盛り込むことができました。

  川原聡子さん

「審査業務に時間が取れることは大切です」と川原聡子さん

「SKY-CI-Net」の導入で工夫された点を教えてください。

基幹系とは出力フォームが異なりますので、基幹系システムで受付・与信業務を行った結果と、「SKY-CI-Net」で行った結果との差異について、すべての項目でチェックを行いました。指定信用情報機関からの回答内容は一緒でも、基幹系で出される結果には当社独自の与信ノウハウを反映した内容が盛り込まれています。情報量を比較すると、基幹系の結果の方がより多くの情報を持っているのですが、その違いが明確にわかるようにフォームを調整しました。


入力フォーム(画面)も基幹系とは異なりますので、必要項目を漏らさずに入力できるように、集計項目の配置や注意メッセージを色で強調するなどの工夫も行いました。また、契約商品のコード体系の変換機能を設け、支店の人が入力しやすい、間違えの無い工夫をしました。

BCP対策でも、審査に時間をさける体制を構築

「SKY-CI-Net」の導入にあたって教育訓練は行われたのでしょうか。

システム開発と同時進行で社内マニュアルの作成を進め、教育訓練も計4回ほど実施しました。訓練の当初は全員を対象に実施し、訓練の後半では、実際の与信担当者と受付担当者を対象に実施しました。


実際に「SKY-CI-Net」を運用した感想をお聞かせください。

実際に使用した支店を含めて、関係部からの「SKY-CI-Net」を利用したシステムは、たいへん好評であったと思っています。また、今後いくつかリクエストも寄せられています。リクエストが寄せられるということは、より使いやすくして欲しいという社員からの期待の表れととらえています。
「SKY-CI-Net」の利点を下記に上げてみます。


1.Webブラウザを使用して通常使用している端末、プリンタから使用できる
普段、社員本人が業務に使用している端末のブラウザで、指定されたURLを開き、ID・パスワードを入力するだけで使用できます。以前は、専用端末を立ち上げて、といった作業が必要でしたのでスムーズに対応できています。


2.回答速度の向上で、より審査に時間をさける
専用端末では電話回線を使用していたこともあり、必要事項の入力終了後、登録を押してから、回答情報の取得に時間を要していましたが、今回は審査時間短縮のためレスポンスにもこだわり、ASPサービスの「SKY-CI-Net」で登録後、すぐに回答情報が得られるようになりました。


3.自動変換と入力チェックで情報の正確さとオペレーション速度が向上
以前は契約商品コードなど紙ベースの変換表を使用して、自社のコード体系から指定信用情報機関のコード体系を調べていました。また、申込書の入力でも、基幹系システムと入力画面が異なるため、入力を補助する紙ベースの入力票を使用していました。
現在は、コードの自動変換や、必要事項の入力をサポートする画面構成や入力チェックなどの工夫により、オペレーションの正確さと速度の向上が図れていると思います。


受付・与信業務はお客様、加盟店をお待たせして行うものだけに、BCP対策とはいえ、きちんと法を遵守し、正確な審査に時間が取れ、かつお客様への回答までの全体の時間が短縮できる体制が築けたことはたいへんよかったと考えています。

さらなる機能追加も検討中

「SKY-CI-Net」、ライトウェルへの今後の期待などがありましたらお聞かせください。

現在、さらに機能の追加を検討しています。予算の関係もあり、すぐにすべてを実現することはできませんが、支店から運用後に出て来たリクエストを踏まえて、取り組んでいきたいと考えています。
ライトウェルには、これからも「SKY-CI-Net」の機能充実及びサポートでの力添えをお願いします。新たな提案にも期待していますので、今後とも宜しくお願いします。


※BCP(Business Continuity Planning)「事業継続計画」              

オリエントコーポレーション様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。      

株式会社オリエントコーポレーション

※取材日時:2013年3月